須賀川市人物読本 先人のあしあと -021/134page

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元日や広い世界に出た心
 お正月の元日はなんとなく、心が晴ればれする日ですが、自分のからからぬけでて、もうひとつ広い世界にでたという気持ちをよみました。
 
足(た)る事(こと)をおもへ薺(なづな)のすぐり屑(くず)
 たよ女という人は、ぜいたくな生活をきらった人だと思われます。「なづな」は、春の七草のひとつです。近くの田畑でつんできた「なづな」を洗うときでるくずさえも、大切にしたいという気持ちがこめられています。
 
夏の月味噌汁(みそしる)匂(にほ)ふ市(いち)の中
 夏の月は、いかにも重々しく、ときには赤い色でのぼってきます。ひじょうにむし暑いのですが、家々から流れてくるみそ汁のにおいに、親しみがこめられています。


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