須賀川市人物読本 先人のあしあと -027/134page

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地域のために働いた江藤長俊(ちょうしゅん)とその子孫

 天然痘(てんねんとう)とよばれる病気があります。この病気は、たいへんおそろしい病気です。昔は食べ物がたりなくて、米のとれない年はたくさんの人がうえ死にをしましたが、天然痘がはやるとそれと同じくらい、たくさんの人が死にました。この病気にかかると、高い熱が出てからだ全体に赤い小さな吹き出ものができて死んでしまうことが多いのです。また、なおってもそのあとが残りみにくくなります。人々は、この病気が伝染病とわかるまでは、悪い神様のせいだと考え、その神様を祭って軽くなおるようにお祈りをしました。

 ところが、一七九六年にイギリスのジュンナーが牛痘を発見しました。牛痘は牛の天然痘で人がかかると軽くすみます。このビールスをわざわざ人間の皮ふに接種すると、めんえきとなってそのあと、かからなくなるか、かかっても軽くす


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