須賀川市人物読本 先人のあしあと -070/134page
さらに、「上野の帝室博物館(ていしつはくぶつかん)を見学したとき、十四個の泥面が展示(てんじ)されていたことです。これを見たとき、私は、昔の土器や石器とちがったおもしろさを感(かん)じたのです。ぜひ集めたくなりました。」
このようなことから、泥面の資料、収集を始めた保之助は、せっかく集めた一部を大正十二年の関東大しんさいで失ない、いちじはがっかりしましたが気をとりなおし、再び収集をはじめました。
この間に集められた泥面は、実に一万五千点あまり、トラック七台分にもなりました。