須賀川市人物読本 先人のあしあと -113/134page

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校の先生、友だちは、ねないでかん病をしました。そのかいあってケサは、きせき的に助かりました。このとき、ケサは、人のやさしさや神の愛(あい)を強く心に感じました。

 ケサは、クリスチャンでしたから、

 「人、その友のために生命(いのち)をすつる(※すてる)。これより大きな愛はなし。」

という言葉を心の中にきざみつけました。そして、ライ病の人のために一生をささげる決心をしました。

 ライ病は、ハンセン病ともいいます。その病気は、ノルウェーのハンセンという人が発見したからです。そのころの人はライ病におかされるとなおることのない病気だと思っていました。また、ライ病は「遺伝(いでん)」する病気だといやがっていました。だからライかん者のいる家では、人に知られないように遠くの病院に入院させたり、し設などに入れさせていました。

 ライ病がひどくなると、ひふや骨をくさらせ、鼻がおちたり、目のまわりがく


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