須賀川市人物読本 先人のあしあと -116/134page
からどんどんライかん者が集まってきました。
草津は、山また山の中で、汽車からおりると、一歩一歩歩いて行かなければならず、女の足では、とても苦痛です。ケサは、ライかん者のいる湯の沢まで四十キロの道をまっしぐらに歩きつづけました。
「わたしは、まんぞくな医りょうしせつもないところで、どのくらいみんなのためにしてあげられるかしら。」
と弱気になりました。そんなとき、ふと顔をあげると、いつの間にか浅間山(あさまさん)が目のまえに見えました。