長沼町勢要覧 -030/044page
特集 [健康・福祉]
まちの宝物は、いつでも
爽(さわ)やかな笑顔。
誰もが、笑い合える長沼が好き。
自然と人が一緒に暮らしているまち、長沼。
豊かな環境のもと、誰もが健康で楽しくすごすには、人の温かい心と、確かな医療、そして自らの健康づくりが大切。
笑顔がかよう幸せなまち。それが長沼の未来です。大好きな長沼で、ずっと暮らしていきたい ―そんな願いに応えようと、町民の健康を いつも考えている人々がいる。
町で医院を開業している緑川先生は、昭和 36年から外科・婦人科を中心に診療を始め、 町民の健康・医療をずっと支えてきた。
町の医療は、当時からどのように変わって いったのだろうか。「当時の町の保健衛生事業は、 予防接種や結核検診が主に行われていま したね。」それが昭和58年に老人健康法ができ てから変わったという。町ではそれ以降、健 康診断や健康教育が盛んに行われるようにな り、先生は集会所や公民館で、健康の大切さ を説いて回った。「長沼町は他の町村と比べて こういったことが盛んでしてね、“出動回数” もずいいぶん多くなりました。」そんな苦労を笑 顔で語るその表情には、町の人々の健康を思 いやる優しさが満ちていた。
「地域のつながりが強い町ですから、ホー ムドクターの存在を大事にしていきたいです ね」これからの町は、高齢化・少子化が進む だけに、町を支える成人の健康管理や寝たきり 老人の在宅医療のあり方が、ますます問わ れる。「そういう方々の立場にたった医療を続 けることが、自分の役目だと思っています。」 「人間には、自分でで自分の病気を直す自然の 力を持っているんです。私はそのお手伝いを するにすぎません。自治体と町民一人ひとり、
これからは、予防医学がますます大切になってきます。これ からも健康診断や健康教育で、町の皆さんのお役に立ってい きたいですね。