長沼町勢要覧 -031/044page
そして医者に三者が協力して、健康な町づく りを進めていければいいですね。」
また、長沼クリニックで内科を中心とした 診療を続けている設楽先生にも、お話を伺っ た。「長沼には、昔からの本当の自然が残され ていましてね。研究で採集している昆虫もた くさんいるんですよ。」ふと見ると待合室に は、長沼で採集したは昆虫の数々が、古時計と 一緒に大事に飾られてある。それが、長沼で 開院した大きな理由の一つだと笑う。
「長沼には核家族が少なく、三世代、四世代 が多いんですよ。」どうしても家族ぐるみ、 地域ぐるみのお付き合いが多く、それがやり 甲斐にもつながってきた。ちょっとした心配 事でも来てくれて“安心してもらえる”とう れしい、と優しい笑顔を見せる。「健康づくり は、生活スタイルや年齢に応じたやり方が一 番です」「過信は禁物、検査は半年に一度、 一年に一度など、定期的に受けることが大切」 と、アドバイス。また「長沼では、お盆と正月に 風邪がはやるんです。これは、里帰りで 外の空気が入り込むせいです。外部からの感 染に対しての予防と、それに対しての抵抗力 をつけたいですね」と笑う。「健康は目的では なく手段。“何かをやりたい”から健康が必要 だという生き方が大切」「病と寿命は別のも の。病気になっても、医療によって希望をも てば、長生きができるんです。病気で不安な 毎日を過ごすよりも、希望をもって頑張って ください」と熱いメッセージをいただいた。
そして緑川先生と設楽先生が口をそろえる のは、周りの医療機関や行政のネットワーク の大切さ。高齢化社会に向けて、一人ひとり の温かい心と公的機関の確かな連携が、豊かな 21世紀への大きなカギとなることだろう。
設楽(したら)厚司先生
健康づくりにも、確かな情報が必要です。私自身も多くの情報を取り入れて、もっと幅広い判断の材料をもつよう心がけています。
まちのために、いきいきと働きたい。そんな気持ちが健康を支え、毎日を輝かせます。仕事を楽しむお年よりは、今日も元気いっぱいです。
いざという時、頼りになる存在。それが救急医療です。健やかに、安心して暮らすために、いつも備える頼もしい人たちが、ここにいます。
高齢になればなるほど、体に対する予防は不可欠。まちでは「ホームヘルパー制度」で、高齢者が毎日を健康に過ごせるようバックアップしています。
長沼では毎年、駅伝大会やマラソン大会が行われています。子供から大人まで、楽しく頑張るランナーたちが、まちを爽やかに快走しています。
大好きなまちだから、いつも笑顔で暮らしたい。子供たちが大人になり、年をとるまで、ずっと素敵な暮らしができる長沼が、私たちの理想です。