長沼町の伝説 -055/224page
地名に関するもの
三ツ壇の伝説 《下江花》
江花強土原、久保より江花川を経て、原の四辻町道を西に 六、七〇メートル行ったところ北側の巨木が繁っている中に 壇がある。これがその昔、三つの壇が並んであったといわれ る三つ壇である。
現在は、畑に拓かれ、一つだけが残っており、豪族の墓と 考えられる。明治の中期、村の好奇の人々が集まってこれを 発掘した。幾日か費し、深く掘り下げたところ、長さ四メー トルの切石、幅厚さとも四、五〇センチのものを掘り当てた。 しかし、当時としては人の力ではどうにもならず、あきらめ てそのままにしてしまった。
またこの壇の碑と伝えられるものが、久保柏村氏の墓地の 岩壁にある。約二メートル位の高さの所に一メートル四方、