長沼町の伝説 -066/224page
屋敷に関するもの
江花七森 《上江花》
上江花は長沼宿より勢至堂宿の間にあり、もと合の宿とも いわれた。宿場として、家並が発達する以前は、七つの森に 分散してあった。
その七つの森とは、次の森をいう。
一、地蔵の森
今は字竹の内で、地蔵堂があった。のちに地蔵堂は屋敷の 中の現在の地に移った。この森には大きな欅の大木があって 江戸城の扉にここの齡ツが使われたと伝えられる。
ここの地蔵様が、童子の姿となって現われ、荒代がきの鼻 取りをしたと伝えられる。地蔵の森の跡に、地蔵様の石碑が 建てられてある。二、姫の森