長沼町の伝説 -067/224page
今は字根丁内で一面の田圃でその跡形はない。ひんめの森 ともいう。神明神社かあるいは、おひんめ様かゞ祀られてあ ったという。
三、熊野森
江花屋敷の下(南の方)にある。榧の大木と敷地が残ってい る。遠藤家の守本尊である。熊野様は青毛の馬が嫌いだとい うので、遠藤家では青毛の馬は飼わなかった。四、権現の森
今は字竹の内で、地蔵の森の西、一面田圃になっていると ころであるが、その跡形もない。権現様は、鈴木家の氏神様 であるという。五、雷神の森
字寺山にあり、天正年間に祀られた雷神様の石の祠がある。
祭日は旧四月六日で、この周辺で子どもたちが竃を築いて、 飯を炊いて祭を祝った。「飯炊き祭」といって、近郷に知られ た行事だった。六、風出の森