長沼町の伝説 -073/224page

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家系家筋に関するもの

名城家の由来 《長沼》

 八の口の名城家の先祖は、もと大阪豊臣家で名ある武将だ ったといわれている。墓地に、大きな五輪塔があり、その格 式の高さを物語っている。

 岩瀬村滝新田の善方家の先祖は、大阪城から風雲急を告げ る時、全国の武将を募った折、六部の姿となって入城したと いわれる。

 冬の陣の和睦によって、一時雇の家臣が多く解雇された。 善方氏が故郷の地にもどる時、名城家の先祖もともにこの地 に来たという。大阪冬の陣の功績によって、豊臣家の餅金(重 ね餅形の純金)を、褒美にもらったといわれ、永く家宝として 伝えたという。始め岩瀬村の高村に住んでいたが、その後、 大阪夏の陣に豊臣家が滅亡して、世は徳川の天下になった。

名城家の墓石
名城家の墓石


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