長沼町の伝説 -094/224page
こと、霖雨や旱魃の際は領内一八ケ村は言うに及ばず、藤沼庄二四ケ村の人民もまた挙げてここに祈念 することを例としたといわれる。
祭日は旧四月四日及び九月九日である。
※貞観六年は千百年前詣藤沼神社詩
郡宰 柴坂懿典
巒間驚見不時沼 連日晴天水末乾
松葉送嵐琴韻響 藤花映浪鏡光寒
風吹石虎嘯山殿 雲起鱗龍廻樹檀
草創神靈如在地 二千年事凝眸看(話者 加藤忠太郎・磐瀬次郎)
羽黒大権現 《下江花》
江花字中島の氏神として祀られていたが、明治のはじめ、藤沼神社に合祀され、今はその面影を残す だけとなった。
高い参道の石の階段は、部落の人の奉仕によって造られたといわれている。県道より数メートル登る