長沼町の伝説 -126/224page
設けられ、御神輿はここから発進して神社にお上りになっ た。
その後、大正の初頃より交通の事情や、小学校ができ、 石段も急になったので、境内にお假舎を建てて、ここから 出発するようになった。
姥神様は鹿島様に付いて来た神といわれている。祭神は 蛭子神とある。夷神であり、宇賀神である。「宇賀神」が後 に「ウバ神」に転化したのではなかろうか。
中世になって、桙衝神社の祭礼のたびに市が立ち、假舎 にさがった神輿を中心に人々が各地より集り、祭礼のにぎわいを見せた市神様である。
昭和四十二年八月に、古町遺跡を発掘した場所は、姥神様の真北の地点で、数々の遺品遺物が埋納し たことが確認された。
(話者 室内信定)
長光寺薬師堂由来 《宮本》
平安時代の昔、宮本西部落に長光寺があったといわれている。火災によって焼けたといわれ、今でも