長沼町の伝説 -156/224page
折橋の由来 《宮本》
宮本屋敷の前を流れている川は、前川、日和田川と呼ばれている。昔はこの川に、丸木橋が架けられ てあった。大水が出ると、流れてしまうので、渡ることができずここから折返したので、折橋の名前が 付けられたといわれている。
大橋を架け、その上、修理も我が子孫がある限り、佐藤一家にて行うといわれて、記念に、永代供養佐 藤武兵衛の石碑を橋の傍に建てた。以来、村人たちは、 永代橋または万代橋と呼ぶようになった。
昭和四十年度、農免道路の工事によって、橋はコン クリートに変り、石碑も遷された。そのとき、石碑の 下から槍の穂先が掘り出された。永代供養の魔除の為 に埋められたものであろう。
(話者 佐藤春雄)
小中舘由来 《小中》
小中志茂屋敷の裏山は、小中舘と呼んで、内山家が居住していた。その先祖は、三浦兵三郎平為道の