ふるさと昔話 - 046/056page
五、蛇塚伝説
「日本の伝説福島岩崎敏夫著」に依ると、塚とは祭場であり、尊い場所という事が出来ると書いてあります。
北横田にも、旧長沼町横田村に通じる道路の坂の頂上付近を蛇塚と呼んできました。
詳しい言い伝えは残っておりませんが、その付近には古い墓地跡が三ケ所程残っており古老の言によれば、此の地にはすばらしい害物が埋蔵されているに違いない。又、天正年間と読める石碑が確認されておると聞いております。
天正年間二階堂氏落城に依り、家老須田美濃守が落ちのびて土着したともいわれておりますので、その墓地跡かとも考えられますが、とにかく貴人塚と思っております。
現在でも土地の人々は蛇塚と呼んでおります。
六、小豆がゆ化物伝説岩ケ作屋敷に祀ってある熊の神社は、参道が長く昔は杉の大木に覆われていて、昼なお暗く深閑としていたといわれる。
その参道の入口に小川が流れていて、小さな石橋がかかっていた。
その橋のたもとに、雨も宵の夕刻に決って小豆とぎ化物が出たと伝之られている。
化物は「小豆とぐべか人取って喰うか。ザック ザックザック」と小豆をといでいたという。
暗がりより感じる姿は、小さな小娘の後姿の様であったというが、背筋に寒さが走り、恐しさにかけぬけると、後からヒタヒタとどこまでも足音が追って来たという。
この化物は、女子供のみに出ると伝えられ戦前までは、女子供達はこの場所を気味悪がって通ったといわれている。
■村内神社一覧
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