ふるさと昔話 2 - 028/066page

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って、聞いたんだと。
 いもうとは、「ぼっとしてやっちまった」って、答えたんだと。
 神様は、「そだわりごどするやつは、人間にしておかんにがら、鳥にしてやっちまから」「ねえちゃんのことおもって、ぼっとおっつぁけだ、ぼっとおっつぁけだ、って一日八千八声鳴けば、食うものだけはくれっから」っていもうとを、ついにホトトギスにしてしまったと。

 それからは、ホトトギスは「ぼっとおっつぁけた」となくようになったんだと。
 のどから血がでて、木の葉がまっ赤になるまで鳴かねえど、神様に食いものをもらんにがったんだと。

ホトトギスのはなし


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