石川町の文化財 - 004/010page
「 原 始 古 代 」
(土器出土状況)
(人面付土器)
鳥内遺跡(県指定史跡)
縄文時代から弥生時代にかけての遺跡です。特に、弥生時代中期の再葬墓(遺体を一旦骨にしてその後土器の中に再び葬ること)を多く検出した遺跡として全国的にも有名です。また、東海地方の水神平式土器、九州地方の遠賀川系土器が出土していますが、これらは直接運ばれたものも存在すると考えられています。したがって、弥生文化(稲作文化)北上の様子が鳥内遺跡から知ることができます。さらに、全国でも20点程しか出土していない人面付土器が1点出土していることは注目されます。
悪戸古墳群(県指定史跡)
横穴式石室を持つ9基の円墳からなる群集墳です。これらのうち、周りに溝が確認できる古墳もあります。開口している1号墳は墳丘の長さが最大で約20メートルで、石室を巨石で築いています。鉄鏃・刀子(小刀)・釘などが出土しており、築造年代は7世紀初頭と考えられています。
大壇古墳群(県指定史跡)
前方後円墳2基と円墳7基からなる、6世紀初頭から7世紀初頭にかけての古墳群です。最大の前方後円墳(6世紀初頭)は、墳丘部の長さが約39メートルあり、周溝の跡も認められます。
これらの古墳に葬られたのは、この地方を支配した豪族と考えられています。