あさかわまちが生んだ偉人-012/093page

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4 富三と国語
富三は、ことばを大切にした人でした。富三に接した人はだれでも、そういう印象を、強く与えられています。富三には少年時代に、東京府立一中の入学試験を受験し、東北なまりの方言で話したために、口頭試問で落とされてしまった苦い経験があります。後になって、富三が言葉を大事にし正しい日本語につよい関心と愛情を持ち続けたのは、この少年時代の体験によるものと考えられます。
もし、言葉や文字がなかったら、文化や文明はつくられないし、人と人との心をかよわせることもできません。富三は、いそがしい仕事のかたわら国語審議会の委員となり、日本語の改善に力を尽くしました。そして正しい日本語の使い方、書き表し方について意見を発表しまし
イラスト

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