あさかわまちが生んだ偉人-062/093page
に… 飛行機に乗った若者たちは、飛行機とともに… ああ… おれはおれは…)
内田社長は、つかれとショックでたおれてしまいました。その後、いったん工場をやめることになりました。内田社長のナッパ服姿は、しばらく見ることができませんでした。
戦争が終わってから、二年の月日がたちました。
工場のかたすみに、少ない従業員の先頭に立ち、本気で働く内田社長の姿がありました。油まみれ汗まみれの内田社長は、ついにあの苦しみをのりこえたのです。
それから三年後、内田社長は、日本中をあっといわせるようなすばらしい発明をしたのでした。それは、油圧の原理を応用した機械の製作でした。
終戦当時の東京の町