あさかわまちが生んだ偉人-084/093page
こと、生活に困っていること、良いアイディアなどについて話し合ったりしながら、従業員の気持ちをつかむ努力をしました。そんなことから、稔と労働組合との間には一度もいざこざがありませんでした。
稔は、「『経営者(会社を持っている人)は、喜びは従業員と共にし、苦しみは従業員より先にする』ということに心がけ、常に従業員の意見を聞くことが大切です。」と話しています。
昭和四十一年(一九六六年)八月一日のある新聞に、労働組合から感謝状を受けた内田稔のことが報じられていました。
名古屋工場に労働組合ができて五周年記念の時、多くの人々の前で、稔に感謝状が贈られました。労働組合の代表者の話によると、「とにかく、社長に感謝の気持ちを表わしたかった。」そうです。
感謝状には、「私たちが自信と希望を持って
唐島吉三氏と対談