三春の自然-007/070page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

(3)川のようす
三春町を空から見ると、まるで魚のうろこのような模様に見える。それは、小さな丘の集りである。この様子を町の人々は、「地ぶくれ」と呼んでいる。冬綿入れの着物を着ている人を見て着ぶくれというように、丘の稜線がやんわりと丸味をおびた形をしているからである。
大滝根川の支流樋渡川と蛇石川の合流地点
大滝根川の支流樋渡川と蛇石川の合流地点
それらの丘陵のすそから小川が流れ出している。それがいく筋もあって、大滝根川の水系、桜川の水系、移川の水系、石堂川の水系とまとまりをつくって流れ出している。それらは、木の枝のように支流が発達しているのが特色である。その支流の谷は、浅くゆるやかである。発達段階から見ると、やや深く、斜面が急な本流の谷より支流の方が、より進んでいるという奇妙な様子が見られる。これは、三春の大地の移り変わりと深いかかわりがあるものと思われる。
大滝根川(斉藤地内)
大滝根川(斉藤地内)

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は三春町教育委員会に帰属します。
三春町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。