三春の自然-009/070page

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(4)季節だより
三春の新年は、水かけ祭りでやってくる。
正月になると、中妻地区西方の若者たちは、大滝根川の冷たい清流で身を清め、百数十段の石段をかけ登って塩釜神社にお祈りをしてから、そうれつな水かけ合戦をする。これからやってくる厳しい寒気にも負けず、無病息災と子孫の繁栄を願ってのことである。ともすると、人間は自然をあまく見がちであることに対するけいけんな祈りでもあろうか。
水かけ祭り
水かけ祭り
三春に本当の寒さがやってくるのはこれからである。寒にはいると、川面にたれ下がったヤナギの枝に、つららができ、冬のにぶい光をきらめかせている。野山はすっぽりと雪でおおわれ銀世界となる。
しかし、日が長くなるにつれ、やがて植物も動物も眠りから覚め活動を始める。日だまりの畑の土手いっぱいに、青と白ぼかしのオオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ

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