三春の自然-012/070page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ない美しさである。
芽吹きのときの、カラマツ林を見に行くのもよい。かぐわしい香、けぶるようなやわらかい緑、キジバトの鳴き声、それらはすばらしいの一言につきる。
時のうつりかわりを止めて、いつまでもたたずんでいたい気持ちにおそわれる。
三春町では、いつでも、どこでも手足のとどく所に、このようなすばらしい自然を発見できるのである。
木の芽や山菜とり、ヨモギ(モチグサ)つみなど、自然の恵みの豊かさもまた三春のよさである。
雑木林のヘリに咲くヤマブキの黄色の花、屋敷林や社の森に紅く咲くヤブツバ初みずみずしさ。また、このころのケヤキの大木のこずえは美しい風景をつくる。ケヤキは「生きている化石」といわれ、スギなどとともに今から1億年以上も前から氷河期を乗り越えて、栄えてきた木である。三春では今でもケヤキの大木が多く見られるし、御木沢地区には槻木とい字名さえある。槻木は欅の古い名まえである。
キジバト
キジバト
ほうき型のケヤキのこずえ
ほうき型のケヤキのこずえ

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は三春町教育委員会に帰属します。
三春町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。