三春の自然-014/070page

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カッコウやホトトギスの鳴き声を聞くころには、アヤメの花が、紫色の花弁に綾目をみせびらかして咲いている。
やがて、6月の声を聞くと、子どもたちは、アイドルであるおに虫(クワガタムシ・カブトムシ)をつかまえてくる。そのころからちょうやとんぼ、せみなどこん虫の仲間が多く見られるようになる。三春町は、ちょうの道に当たっているので種類も多く時には大変めずらしいちょうが発見されることもある。
ほうけたワラビの生えている山すその道を行くと、足もとからキジやヤマドリ、コジュケイなどが飛び立って肝を冷やすことがある。そんなときは、また、黄色い綿毛のキジなどのひよこが、数羽くもの子を散らすように走り去るのを見かける、そのあいらしい姿に親子の愛情をしみじみ感じさせられる。
ややしめり気の多い土手には、ヤブカンゾウの橙色の花が咲いている。一重はノカンゾウで数が少ない。ニッコウキスゲによくにたユリ科の植物
である。
この時期には黄色の花が多く目につくが、その中でもクサノオウの黄色は遠くからでも人目を引く。茎を折るとオレンジ色の汁が出るのでよくわかる。また、オオマツヨイグサの
ノカンゾウ
ノカンゾウ
ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウ

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