三春の自然-015/070page
クリームイエローのやわい色が心にしみる。この花は最近道ばたの荒れ地に多く見かけるようになった。「宵待草」という歌は、この花をうたった
ものである。御木沢小学校の東土手には群生がみられ、道行く人を楽しませてくれる。
御木沢地区で採集されたちょう
このように、この時期に黄色の花が多いのは、ちょうやはちの活動とかかわりがあるようである。三春町は、植物の種類も量も多い所であると同時に、ちょうの道にあたっているので、研究者には関心のもたれている地域である。
ホタルが青田の上を飛びかうころともなると、ホタルブクロの花が咲き出す。花の色は、赤紫・桃・白の三種があるが同じホタルブクロである。地下茎のような根をのばして増えるので、繁殖のおうせいな植物である。この花は、子どもたちがよく遊びに使う花である。雨にぬれて咲いている姿は、すばらしく美しく見える。
ホタルブクロの名のいわれは、ちょうちんからきている。
ホタルブクロ