三春の自然-026/070page
めて、三春駅付近を通りすぎ、宮田地内で桜川に流れこむ。
要田駅付近から四反田地内にかけては、人里からはなれて流れている。山あいを流れるこの川の川床には、大小の岩石があり、水もきれいである。そこにはドジョウ、フナ、サワガニなどがみられる。川岸の土手には、アヤメやノカンゾウの仲間が見られ、フジやトモエ草なども生えている。
三春北大橋あたりの八島川は、磐越東線と交差しながら流れており、渓谷美を見せている。
三春駅付近から、両岸はかなり広くなっている。これは、川が長い歴史の
中で、洪水などによって両岸がけずられたり、土や砂がたい積したりして、比較的平らになっているためである。しかし、駅付近を過ぎると、川幅はせまくなり、流れも急になって、桜川へとそそいでいく。
八島川と磐越東線
(4)移川
三春町の北東にある沢石地区の一番北を、東から西へと、山あいをぬうように流れていく川、それが移川である。移川の水源は、双葉郡と田村郡との境にある竜子山あたりで、船引町の移、瀬川地区を通って沢石に流れ込み、安達郡