三春の自然-050/070page

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(3)一本松の石灰岩
国道288号をバスで郡山市へ向うと、街はずれに一本松停留所がある。その前方に岩場が見える。それが目指すセッカイ岩の露頭である。現在は、
石材店の採石加工場になっている。
一本松付近略図
一本松付近略図
ここに工場ができる以前は、自由に観察することができた。この山には、滝根町の鍾乳洞のような洞穴は見られないが、石を採掘した穴がちょうど、鍾乳洞のように口を開けている。奥行きはさほどでない。
正面の岸壁のくぼみを見ると、小さな鍾乳石や石筍のようなものが見えるので、セッカイ岩であることがわかる。
阿武隈高地の山々は、大部分がカコウ岩類でできているが、一部分にセッカイ岩のみられるところがある。滝根町や大越町、常葉町とともに三春町の一本松地山のセッカイ岩は、そのめずらしい例である。
露頭(岩場)と加工場
露頭(岩場)と加工場

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