小野町町勢要覧 -008/043page
水資源の確保
生活様式の変化や生産活 動の拡大とともに、今後の定 住人口の増加や地域産業の振 興を図っていくためには、良質 な水を安定供給できる新たな 水資源の確保が必要になっで きます。
このため、洪水調節、水道用 水の供給を目的に県事業と して建設採択された「こまち ダム」の建設促進を要請してい きます。
ダム湖周辺の整備については、 地域住民とともに十分な検 討を加え、環境に配慮した潤 いのある水辺空間の創出を基 本に計画的な整備を図ります。
また、上水道普及率の向上 と第2次拡張事業の推進のた め町内水源地域の森林を保 全しながら、水量の確保と安 定供給を図ります。
さらに、長期的な水需要を 考慮し、新たな水資源の調査・ 検討も実施してまいります。
産業の振興
[農林業]
農林業従事者の高齢化、後 継者不足や産地間競争の教化、 農作物の輸入自由化等、農林 業は非常に厳しい状況にあり ますが、小野町では、農業生産 基盤の整備や農地流動化に よる利用集積の促進、農家経 営安定のための新規作物や農 林産品を生かした特産品の研 究開発、担い手の育成と農業 の持つ魅力を求める新規就農 者への支援を行い、活力に満 ちた魅力ある農林業の振興 を推進します。あわせて、環境と調和した 農業を推進するとともに、農 地や森林の保全による田園風 景の美しい景観づくりを推進 します。
[商 業]
消費者ニーズの多様化・流 通機構の変化等に加え、郊外 型商業地形成等の変化に的 確に対応した、商業振興策が 必要となってきています。このため、商工会組織等と 連携を深めながら、現在の既 成市街地を地域と一体となっ た魅力ある『ふれあい型】商 業地として形成し、新たに形 成された郊外型商業地とと もに近隣の地域を取り込んだ 商圏範囲の確立を図り、活力 あるまちづくりを推進します。
また、制度資金活用等によ る経営基盤の安定化や後継 者の育成、各種イベント事業等 を実施し、交流人口の拡大「 よる商業振興を図ります。
[エ 業]
このため、町内既存企業の 育成と振興に努めるとともに、 石材業を始めとする地場産 業の育成も更に推進します。 新たな企業の誘致については 今日の厳しい経済情勢から困 難な状況にありますが、良質 な労働力の供給や高速交通 網の整山備などの立地条件を 十分に生かし、積極的な活動 を推進します。
地域経済の発展や雇用の確 保による走住人口の増加など、 地域振興を図るうえで工業の 役割は大きくなっています。道路網の整備
町民生活の利便性の向土 と交流機会の拡大、地域産 業の活性化を促すうえからも、 4車線化が図られている磐 越自動車道(いわき〜郡山間) や福島空港へのアクセス道路 となるトライアングル・ハイウェ イ、地域間連絡道路となる一国・ 県道の整備促進を要請して いきます。
また、住民生活に密着する 町道及び生活道路の整備や 地域産業の振興につながる農 林道等の整備についても引き 続き計画的な整備を図りま す。
交通体系の整備
高速交通体系のさらなる 充実、整備を因っていくことは もとより、地域内における日 常的な交通手段である鉄道 やバス路線の整備も町民の利 便性を確保するうえで、大切 なことです。
さらに今後の高齢社会を 考え、新しい公共交通手段等 の検討も進めていきます。