白河市文化財パンフレット 谷津田川流域水車跡群 発掘調査概要 - 004/020page
3.大正・昭和時代
絵図に描かれた大正時代の谷津田川です。川沿いに「水車」の文字や建物を見ることができます。
明治時代の末に白河に電灯会社が作られました。電気が普及するにつれ、水車はより効率のよいモーターに切り替えられ、姿を消していきます。
谷津田川の精米水車は、多くが昭和時代にいたるまで使われていましたが、戦争による食料不足から、米の生産や流通が国の管理下に置かれたことが水車の廃業をやむなくされた大きな要因となりました。その後数軒の水車は戦後まで残りましたが、昭和30年代に終えんを迎えています。