白河市文化財パンフレット 谷津田川流域水車跡群 発掘調査概要 - 011/020page

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水車小屋跡
水車小屋跡
 基礎の石列が残り、水車小屋の範囲が分かりました。水車小屋跡周辺の水路の底面は廊下のような板敷で、石積の下に敷いた枕木のほぞに横木を渡し、板を打ち付けていました。
水輪部木樋
水輪部木樋
 寒晒車では河野車に比べて木で作られた部分が多く、水路の水輪部分には、樋が作られていました。
導水路下旧水路
導水路下旧水路
 導水路の底面を掘り下げたところ、木製の水路跡が3条確認されました。出土した遺物により江戸時代の終わりより明治時代のものと考えられます。
旧護岸石列
旧護岸石列
 水車小屋の下に敷かれた河原石の層を一部外したところ、古い護岸の石列が見つかりました。
 石の下には枕木が敷かれています。導水路下部の旧水路と同じ時代のものと考えられます。
旧排水口
旧排水口
 排水路の土留めや、川側の護岸は何度も作り替えがなされていました。上の護岸の石列と同じ時期のもので、中島の突端には、三角の石が置かれていました。

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