白河市文化財パンフレット 谷津田川流域水車跡群 発掘調査概要 - 012/020page

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山崎車跡(やまざきくるまあと)

 所在地    円明寺
 調査期間  平成12年8月〜10月
 検出遺構  水路跡

 円明寺橋の上流側右岸にありました。江戸時代の記録にも残る水車です。発見された水車跡は、昭和12、13年頃まで精米や製麺に使われていました。水路部分のみの調査となりましたが、導水路の取水の様子や、江戸時代まで遡る水路の作り替えの状況をとらえることができました。

山崎車跡全景
山崎車跡全景

導水路跡
導水路跡

 導水路の山側の壁は、自然の段丘崖が利用され、幾重にも打ち込まれた土留めの杭列が確認されました。
 川側では杭列に木の枝などを絡ませたしがらみが出土し、本流にしがらみを伸ばして水を堰き入れていた取水の状況をとらえることができました。

導水路のしがらみ
導水路のしがらみ


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