白河市文化財パンフレット 谷津田川流域水車跡群 発掘調査概要 - 014/020page

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藤屋車跡(ふじやくるまあと)

 所在地    金屋町
 調査期間  平成12年11月〜平成13年1月
 検出遺構  水路跡

 妙関寺裏手にありました。江戸時代の記録にも残る水車です。発見された水車跡は昭和38年まで、精米や粉ひきに使われたものです。水路部分の調査となりましたが、導水路、放水路、排水路が確認でき、導水路では作り替えの状況がとらえられました。

導水路・放水路
導水路・放水路
 川沿いに道路が作られた戦後遅くまで稼動していたため、水路の取排水口が護岸の石積みに開口して残っていました。
導水路石積
導水路石積
 取水口より、道路下のトンネルを抜けると、石積みはなくなり、杭や板で押さえをした、素掘りの溝に変わります。石積は道路や護岸を作る際につけ足されたものです。素掘りの壁の土留めには、水車の心棒も転用されています。
 放水路は水車小屋側の壁が石積になっていました。これと対応する石積みが北側にもあり、土地の境界を示しています。

導水路壁転用材
導水路壁転用材

放水路石積
放水路石積

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