白河市文化財パンフレット 谷津田川流域水車跡群 発掘調査概要 - 015/020page

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宝来車跡(ほうらいくるまあと)

 所在地    巡り矢
 調査期間  平成13年2月〜3月
 検出遺構  水路跡

 妙関寺の南側左岸にありました。江戸時代の記録が残り、大正時代頃まで、精米や綿打ちが行われた水車です。石臼の破片が出土しましたが、土地の改変が大きく、水車小屋跡の位置を確かめることはできませんでした。水路跡が確認され、土の断面により、谷津田川との間に土手が作られていることが分かりました。土手は一部で途切れ、放水路が作られていました。

宝来車跡全景
宝来車跡全景

 川沿いの道路は水車の廃業後に作られています。写真の手前が谷津田川に出る放水口と考えられます。両側の壁の石積には墓石が転用され、河原石により裏込めがなされています。

放水路
放水路


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