わたしたちの村 なかじま 小学校社会科学習用郷土読本 - 128/147page
はじめられました。
明治十四年から、つぎつぎと、もと武士(ぶし)の十家族が、滑津原に移住(いじゅう)し、それぞれ、国から五ヘクタールの土地と補助金(ほじょきん)を借りて開たくを始めました。また、農業に不なれな武士(ぶし)に、農事(のうじ)作業を指導(どう)するように命じられたのは、前から村に住んでいた水野谷宗(そう)三郎(ろう)でした。
そのころ、滑津原一帯は、平地で、森林、原野が広がっていました。これを田や畑にする仕事に移住(いじゅう)者たちはあせを流しました。じゃがいも、さつまいも、あわ、きびなどの食べものや、くわ、杉(すぎ)、けやき、ならなどの苗(なえ)を育てて生活をしていました。