わたしたちの村 なかじま 小学校社会科学習用郷土読本 - 135/147page
耕地(こうち)づくりに、六年をかけ、昭和十年三月に完成することができました。
こうして、食料増産(ぞうさん)に力を入れ、新しい村づくりに役立った三ケ村連合耕地(こうち)組合は、目的を達成して、昭和二十五年に解(かい)散しました。水野谷徳(とく)次郎(ろう)
明治四年、石川町に生まれました。明治四十四年、滑津村の村長になり、教育、産(さん)業、財政(ざいせい)、交通、治水、水利の六大方針を立て、私財(しざい)を投入し、不とう不屈(くつ)の精神(せいしん)で活躍(やく)しました。また、三ケ村連合耕地(れんごうこうち)組合でも、中心になって活躍(やく)し、中島村の基磯(きそ)をつくったのは、この人であるといわれます。この功績が認(みと)められて、昭和三十一年には、国から黄綬褒章(おうじゅほうしょう)を受けました。