わたしたちの町 やぶき-091/113page
開たく用水への努力
矢吹が原に水を引くことを最初に考えたのは、大和久の星吉右衛門という人でした。吉右衛門は、庄屋の家に生まれ、大和久の戸長(今の村長)をつとめました。
星吉右衛門
万歳堰
明治のはじめ、作物のみのりが悪く、苦しい生活をしている人びとのようすをみた吉右衛門は、村びとと力をあわせ、隈戸川に農業用水を引くための万歳堰を作りました。
吉右衛門はさらに、矢吹が原を開たくするため、羽鳥に湖をつくり、その水を矢吹が原に引き、田畑をつくる計画を立て県に願い出ました。県ではあまりにも大きな計画で、たくさんのお金のかかることなので取り上げてくれませんでしたが、町の人々の願いとして引きつがれていくことになりました。
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