塙町の文化財 -016/105page
近代
明治初年には、戊辰戦争の最中である明治元年(一八六八)八月に磐城平民政局が設置され、同年十二月、当地域の全村が棚倉藩に交付、翌二年の版籍奉還により阿部基之助が藩知事となった。
明治四年七月廃藩置県により棚倉県所管となったが、同年十一月二日、合併により平県に所属、同月二十九日、平県は磐前県と改称された。
明治五年五月、第五大区の小四区から小七区に分属し、明治六年の改正で小三区、小四区と小六区、小七区に、明治七年の改正で小二区と小三区に属した。
明治九年五月福島県が成立。同年十二月の大小区改正により第一八区となり、明治十六年二月に川上村他一九ヶ村、植田村他八ヶ村、東館村他一〇ヶ村の戸長役場にそれぞれ属した。
明治二十二年(一八八九)四月、町村制施行により常豊村(塙・下渋井・上渋井・竹之内・堀越・東河内・西河内・常世北野・常世中野)、笹原村(川上・板庭・中塚・田野作・田代・山形・大蕨・那倉・木野反・湯岐・片貝)高城村(台宿・伊香・植田・真名畑・茗荷・内川・関岡)、石井村(上石井・中石井・下石井・戸塚)が成立した。その合併には、戸数・人口・田畑面積・地価等の資力調査等により近隣町村を以て新しい村が生まれ、昭和三十年の町村合併まで続いた。
川上
(1)川上弧屋館跡 (2)川上長峰供養塔 (3)中根遺跡 (4)賢瑞院[本堂・山門・木造釈迦如来坐像・木造地蔵菩薩半跏像・須弥壇] (5)東浄寺[薬師堂・木造薬師如来立像・木造大日如来立像・木造弘法大師坐像・武者絵馬・鰐口] (6)北野神社 (7)熊野神社 (8)十殿神社 (9)八竜神社 (10)稲荷神社 (11)花園神社 (12)秋葉神社 (13)八龍神社 (14)多賀神社
上石井
(1)宝泉寺[木造大日如来坐像・須弥壇・石造板碑] (2)八幡神社
台宿
(1)米山砦跡 (2)下稲沢遺跡 (3)台宿南原遺跡 (4)台宿一里塚 (5)薬王寺[薬師堂・木造薬師如来坐像・御詠歌絵馬・石造板碑・宵善上人墓碑銘] (6)北野神社 (7)熊野神社