ふるさとのむかし話-000-02/42age

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文化遺産としてのむかし話を大切にしましよう

ふるさとのむかし話は、遠い祖先の時代から語り伝えられた貴重な文化遺産であります。そしてこれからもまた、遠い子孫に語り継がれるべきものであります。
この書に編集された十二編は、はるか遠い昔に、わがふるさとの豊かな自然と、清純、敬虔、素朴な村人の心情から発し、永い年月を経て育成された個性あふれる代表的な民話であります。
しかも現存する地域、地名、山岳、集落などにかかわりのある説話で、誰にも興味深く、特に若い人たちの情操を培うのにふさわしいものであると信じます。
この書が多くの人々によって愛読され、また語り伝えられることを祈念するものであります。

昭和五十八年二月
鮫川村長 石田卯子八

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