ふるさとのむかし話-010/42age
大変におどろき、おやくしさまが、仁王さまを二人の若者にして、おつかわしくださったにちがいないと、大変に感謝しました。
その後、彦次郎夫婦は病気もなおり、大変元気になり、仕事もできるようになり、田の草を取りに、仁王さまが田植えをしてくれたところに行くと、あれほど、吸いつかれて苦しめられた蛭(池・沼・水田などにすみ、身体が平たく細長い、そして、吸ばんを持ち、人や動物の血をすう下等動物。)が、うそのようにいなくなっていたそうです。また、その近くの蛭は、口がわれ、人に吸いつかなくなっていたそうです。
その後、そのあたりの土地を彦次郎、その田を仁王田と、よぶようになり、彦次郎にまけずおとらず、村人もおやくしさまをあつく信こうするようになりました。
また、おやくしさまの近くには、彦次郎の田植えを手伝った時に、ケサがぬれてし