ふるさとのむかし話-022/42age
ないか。そうだ!!。神さまなんてみんなそんなもんだ。」と、観音さまをないがしろにののしってしまいました。
その後、だれいうとなく、大明神の戸がくしさまの人身御供うのしるしの、白羽の矢が長者の家の屋根に立っていると人々にひろまりました。この白羽の矢が立った長者の家では、娘を人身ごくうにさしあげなければならないのです。そこで大さわぎとなり、長者夫婦は酒のうえとはいい、大変なことをいってしまったと、おおいに悔い、神ばつの恐ろしさに生きた心地もなく、娘をかこみなき悲しむ毎日でした。
しかし、こればかりはいくらないても身代りは許されず、さだめの夕こく、娘を長持ちに入れ、使用人にかつがせ、長者夫婦も山のふもとまで付きそって送りました。そ