ふるさとのむかし話-025/42age
ある時、かたほうが、「今まで仲よく狩をしてきたが、まだ、山ザルをとったことがない。こんどはひとつ山ザルをとってみよう。」といいました。もうかたほうが、「でも、サルはむかしから、うつものでないときいているし、何かのたたりでもあるとこまるからよしたほうがいい。」というと、「なあに、山に住んでるけだものが、人にたたるなんてあるものか。そんなことを、いちいち気にしていたんでは何もできねえ。」と、かたほうがごういんにおしきり、二人はとうとうサルをとることにきめました。そして、朝から山から山へとサルの居場所をさがしましたが、なかなかみつかりませんでした。
二人があきらめて家に帰ろうとすると、大きな木のうえで、サルのなき声がするではありませんか。二人は、い