ふるさとのむかし話-031/42age
ふやそうとして、易者をたずね、「私の家には、
先生もごしょう知のように、朝から晩まで来客が多くこまっております。なんとか客のこなくなる方法はないものでしょううか。」と、占ってもらい、「おうぎおりをする者を、弓でうちとれば客はこなくなるであろう。」と、答をもらいました。
ある朝、太郎蔵が目をさまし、東の方の野原をながめると、朝日をせなかいっぱいにうけ、おうぎを持ちおどっている人がみえました。太郎蔵は、これこそ易者のいったおうぎおどりをする者にちがいないと、さっそく弓を持ってくると、「ヒュー」と矢をはなちました。しかし、矢は当ったは