ふるさとのむかし話-040/42age
そうになりました。そして、いつしかよいがまわってそこでねてしまいました。
つぎの朝、目をさますと、そこは庵太郎の家ではなく、妙見山のかさ松の下の芝原でした。長兵衛があわてておきあがると、そばにふろしきつつみが一つおかれてありあけてみると、お祝とかいたのし紙の下にりっぱなたんものが二たんはいっていました。
長兵衛は、これを持ってかえり、あまりにりっぱなたんものなので、家で使うにはもったいないので、取りかえてもらおうとある店にいくと、「二・三日前、一人の上品なおくがたさまがみえられ、祝儀の使いものにと、この店の中でさいごくじょうのたんものを二たん持っていかれたが、たし