体験学習の手引き -007/036page
など、仕事の監督がしやすくできて、来客があってもお茶を飲みながら、働く人の動きを肌で 感じるように、自宅と仕事場の配置が工夫されています。
3.酒のできるまで(例)
(1)精 米
酒造に使う米は、大粒の軟 質米が使われる。脂肪及び蛋 白質を除去し、食用米の3〜 4倍も精白する。
(2)水汲み
酒の仕込みには、良質の地 下水が使われる。酒造りの大 きな仕事の中に、井戸水汲み の仕事がある。
(3)米洗い
米粒がすきとおるようになる まで米洗いをし、その後清浄 な水を吸わせた後水切りをす る。
(4)米むし
米を蒸(む)すところ。香気、味 、手ざわりをたんねんに調べ、 米質の硬軟、蒸米(むしまい)のでき具合 を確かめて甑(こしき)より出す。
(5)放冷(ほうれい)
麹(こうじ)にする蒸米、酛(もと)に仕入む 蒸米、醪(もろみ)の仕込みに使用する 蒸米それぞれ適当な温度に冷 却する。
(6)麹造(こうじづく)り
蒸した米を一定の温度を保 った室(むろ)に入れて2昼夜麹菌(こうじきん)を 繁殖させて麹を造る。