体験学習の手引き -008/036page
(7)酛摺(もとす)り
酒母(しゅぼ)ともいわれ、蒸米と麹 と水を「壷代(つぼだい)」といわれる桶 に入れ、純粋な酒の酵母を培 養する。
(8)添(そ)え仕込み
蒸米と麹と水を酛に3回に 分けて加えてゆく操作で、順 に初(はつ)添え、伴添(なかぞ)え、留(とめ)添えと いい、仕込みの終わったもの を醪(もろみ)という。
(9)本仕込み
留添えから数日たつと醪に 泡があらわれ、それが水泡(みずあわ)、 岩泡(いわあわ)、本泡(ほんあわ)、高泡(たかあわ)と層が厚くな り、数日たって、泡の高さが だんだん引いて引泡(ひきあわ)、玉泡(たまあわ)、 最後に醪の表面が泡の膜でお おわれ、「地(じ)」または「蓋(ふた)」 といって発酵の完了で、およ そ25日ぐらいでお酒になる。
(10)酒しぼり
発酵の終わった醪を渋抜き した木綿袋に入れて、「酒槽(さかぶね)」 の中に積み、庄搾(あっさく)します。出 て来た酒を貯蔵桶で滓酒(おりざけ)を残 し、上澄(うわずみ)を取り火入れして貯 蔵タンクで熟成させる。メ モ