体験学習の手引き -026/036page

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3. 夏の行事

端午(たんご)の節句(5月5日)
 家々で軒先にしょうぶ、よもざをさし、ひし巻やつの巻を作りま す。初男児の家では、のぼりはたや鯉(こい)のぼりを立てて祝います。この夜、しょうぶ湯に入ります。

夏越(なごし)の祓(はら)い(6月30日)
 これは、わざわいを除き去るための行事です。市内の神社などで、 神官が人形(ひとかた)の紙を切り、それに名前と年齢を書いて、神社でおはらいをしてもらいます。

七夕(たなばた)(7月7日)
 青竹につけた色紙、短ざくなどに歌や願いごとを書いて飾ります。色紙、 短ざくに字を書けば、字が上達するといわれています。

冬木沢(ふゆきざわ)参り(8月1日〜7日)
 家族の人が死んで初めての時、会津の高野山(こうやさん)といわれ、空 也上人(くうやしょうにん)が開いたといわれる八葉寺(はちようじ)(河東町(かわひがしまち))にお参りします。この習慣は会津地方独特のもので す。

お盆(8月13日〜16日)
 古くから祖先の霊を迎え、供養(くよう)する行事として行われています。 仏壇(ぶつだん)に盆棚(ぼんだな)をつくり、盆棚には、飾る竹・柳(やなぎ)の木・かけそうめん・わかめ・ほおずきなどのほか 花を供えます。柳の木は、仏様の箸(はし)をつくったり、長なすに4本さして馬をつくります。その馬 に乗って仏様は帰られるといわれています。そして、お盆には、親類や近所の人がお供えを持っ てきて、拝(おが)みに回ります。お盆に行われる盆踊りは、精霊を迎え、慰(なぐさ)め、また、これを送るため の踊りです。

お日市(ひいち)
 7月1日からほぼ2ヵ月以上も各町内でお日市が続きます。これは、町内の神社、 お寺、産土神(うぶすながみ)などの夏祭りのことです。お日市は縁日(えんにち)のことです。市街地には、およそ50近い 縁日があり、7月1日のお姥(んば)さまを皮切(かわき)りに9月8日の館(たて)のお薬師(やくし)さままで、ほとんど毎日、市 内のどこかでお日市が行われます。お日市の夜、ゆかたに着がえ、うちわを持って夜店を回るこ とが、子供はもちろん、大人にとっても楽しみのひとつであり、町における夏の風物詩です。

4. 秋の行事

節句(せっく)
 9月9日は初節句、19日は中の節句、29日は終わりの節句、これを三節句(みせっく)といい、そ れぞれもちをついて供えます。牧には、職場の人や親しい人が集まって、いも煮会を行います。

5. 冬の行事

冬至(とうじ)
 この日は、かぼちゃ(冬至かぼちゃ)や豆腐(とうふ)を食べる習慣があります。

6. 歳末の正月を迎える行事

煤(すす)の年とり
 年の幕れに、家の中の煤をはき清めます。

飾りもち
 飾りもちは、28日につき、29日にはつきません。九(く)は苦(く)に通じるからだといわれ ているからです。

松飾り
 「一夜松を立てるな」といって、門松や拝み松も28日に飾ります。

 ※ なお、歴代藩公行列(9月23日)をメインイベントとした会津まつりが年4回行われています。

メ モ











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