すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -016/197page
女子教育の道
かし子ー 若松賤子(わかまつしずこ)は、明治の初めのすぐれた女子教育者として、また明治初期(しょき)の翻訳家(ほんやくか)として、キリスト教文学者として、それぞれりっばな仕事を残しました。
フェリス女学院卒業後、母校(ぼこう)に残って後輩(こうはい)を教えることになった賤子は、もう、昔のかし子のようないじけた少女ではありませんでした。
そのころ、社会の中で女子は低い地位(ちい)しかあたえられていなかったのですが、新しい時代に生きる女子は、もっと勉強して、自分で社会を生きていくカをつけなければならないと、賤子は考えました。生徒たちを集めて 『時習会(じしゅうかい)』 という勉強会を開いて、いつも休まず勉強することの大切なことを教えようとしま