すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -023/197page

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がたいせつだったのです。

 『ひろい児(こ)』『砂糖(さとう)のかくしどこ』『邪推深(じゃすいぶか)き後家(ごけ)』 ーー賤子(しずこ)は、つぎつぎと作品を発表しました。どの作品にも、子供への深い愛情があふれています。大人のまちがった考えが、子供の心をどれほど傷(きず)つけていくか、子供にかわって、大人や社会によぴかける作品もあります。


ならぬことはならぬ


 生まれつき、あまりじょうぶでなかった賤子のからだは、仕事が重(かさ)なって、だんだん悪くなっていきました。医者(いしゃ)のすすめで、しばらく郊外(こうがい)ののんびりしたところで休養(きゅうよう)したこともありました。しかし、忙(いそが)しさからは、なかなか解放(かいほう)されません。


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