すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -025/197page
のです。後になって、賤子(しずこ)の残された子供たちが、
「私たちの生き方には、幼いころの会津藩(あいづはん)の教えが、しみついているのかもしれない。」
と言っていますが、賤子の生き方には、会津人としてのかたくななまでのはげしさがあったようです。幼いころ、養母(ようぼ)の親切をあくまでこばんだかし子のしんの強さは、そのあらわれであったのかもしれません。
美しい日本
賤子の文章は、英語で書かれたものもあります。外国むけに作られていた、『日本伝道新級(にほんでんどうしんぽう)』という英語の新聞に、賤子はいろいろな文章を英語で発表しています。