すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -036/197page
「一つ二つの草の実を、一合(イチゴ)食(く)えとはおかし坊さん。」
と、5歳の梅(うめ)少年が歌を作って答えたので、旅のお坊さんはびっくりして走り去ったということです。
連歌(れんが)の道へ
幼年時代を小平潟(こびにらがた)で過ごした梅少年ー 後の猪苗代兼載(いなわしろけんさい)は、6歳のころになると、黒川(会津若松)の自在院(じざいいん)というお寺にひき取られて、お坊さんになることになりました。自在院は、現在は相生町(あいおいまち)にありますが、そのころは現在の諏訪(すわ)神社の近くにありました。そして、その諏訪神社を中心にして、会津の連歌の会はさかんに開かれていました。